のびるの会とほっとカフェ虹(足立の親の会)で呼びかけ人にになり、都内東部地域の不登校に関わる相談機関や親の会、居場所の紹介・都内の公的な相談場所などの紹介・保護者の手記・不登校新聞の取材記事・漫画・不登校の子どもの権利宣言・夜間中生徒さんの作文・支援者の手記など掲載した不登校の親子応援ガイドブック(2015年・都内東部版)~翼を抱く子ども達へ~が完成しました。


はじめにより

わが子が学校に行かなく(行けなく)なったとき、「誰かにこのもんもんとした思いを受けとめてもらえたら」と思ったものでした。「実はうちの子、学校に行けてないんです」という一言が、だれにもいえない。本音で話ができる人がいない。学校や職場や地域の自分たちを見る目が、突き刺さるように感じられる。時がたって同じような思いを抱えてきた人たちとつながることができ、「そうした親子が手にとって、相談場所を見つけられるようなガイドブックがあったらいいね」と話し合いました。そんな時に「千葉県北西部」で実際に「ガイドマップ」を作ってきた「不登校親子応援ねっと」の方たちとの出会いがありました。

 不登校の子どもをもつ親御さんの多くが「話を聞いてもらえただけで、救われたように思う」といわれます。全国各地に、そのような話ができる親の会があり、私たちの地元にもいくつかの親の会がありますが、残念なことに、あまり広く知られていません。
このほど、パルシステム東京市民活動助成基金からの援助によって、このガイドブック作りが始まりました。東京の東部地域の不登校の子どもたちのための相談場所を一冊にまとめて、不登校に悩む親子が手に取れるようにしようというものです。
ここへくるまでに、私たちは大勢の方たちに援助していただきました。一番しんどい思いをしていたころには気がつきませんでしたが、たくさんの援助のしくみが、不十分ではあっても、いろいろなところにあることがわかりました。「助けてもらう」のではなくて、一緒に考え、一緒に歩むことが大切だと気づかせていただきました。学校に行くことが人生のゴールではありません。学校に行けるようになってもならなくても、子どもは成長していきます。その成長をあたたかく見守れるようになったとき、「ああ、自分も成長したんだなあ」と感じられるようになったとき、一歩前に進めたように思うのです。

このガイドブックが、子どもたちと一緒に歩みをすすめるための「ガイド」になれば幸いです。

関心をお持ちの方、ぜひ手にとってご覧ください。頒布価格は500円。

nobirunokai@gmail.com